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テニス肘ってどうすれば治ります? |
今回のコラムは、以前にも一度取り上げた「テニス肘」についてです。やはり皆さんの関心が高いようですね。そこで、実際に治療にあたっている専門家にアドバイスを求めてみました。![]() 僕は整形外科医です。整形外科医というのは運動器の病気やケガを治す専門家です。特に僕の専門はスポーツ整形なのでよくテニスの選手も診察にきます。 テニスの障害と言えばテニス肘が有名ですが治療はなかなか大変です。なぜ?って答えは簡単です。それはテニス肘になるような人たちはテニスが好き好きで、休めないからです。 「テニス肘のようなスポーツ障害はオーバーユース症候群(使いすぎ症候群)とも呼ばれるくらいですから少しは休まないとだめですよ。」って僕は患者さんに言います。 「少しくらいってどれくらいですか?」と皆さんが聞きます。 僕が「だいたい2-3週間」と言うと、「えー?そんなにですか?今日は休みますが、今週末試合があるんです!!」てな感じです。 もちろん、早く治るのに越したことはないですが、一日や二日で完治は無理ですよね。選手もよく知っていて、「治らないのはわかっています。でも何とかこの痛みとれませんかね?注射でもなんでもいいですからこの痛みをとってください!!」なんてお願いされます。試合が近いとかどうしても重要な試合を前になると、仕方なく「何回も注射はいけませんよ。必ず、きちんと休んで治療してくださいね。」と注射したりすることも実はあります。 でも、休んだからって、本当に治るのかなーなんて実は思っているんですよ。選手が2-3週間休んで痛みが楽になったとしても、またテニスを再開すればまた肘には負担がかかって痛みが出てしまう可能性もあるし、実際そういう選手もいます。そうするとテニス肘の治療は休まなければ治らないけど、休んだからといって必ず治るとは限らないなんて話になります。なんかわけわからなくなりますよね。そうだったら、多少痛くても我慢してもテニスをやっていたほうがマシなんて考える選手もでてきておかしくないですよね。 僕らの間ではオーバーユース症候群ではなくて、マルユース症候群(誤使用症候群)という考えがテニス肘や、野球肩などでは使われはじめてます。つまり、単なる使いすぎではなく、使い方の問題ですよ、ってことです。テニスによる肘の使い方ってそれはつまり、ラケットの使い方や打つ時のフォームのことですよね。つまり、そういうものが悪くて肘に負担がかかってのではないですか?という話です。 僕は遊びでしかテニスしませんが、合宿などでコーチにあうと「コーチはテニスのバックハンドをどう教えてます?」とか、「サーブをどう教えてます?」などとよく聞きます?そうすると不思議なもので、いいコーチの教え方は身体に無理がないんですよね。実はテニス肘の治療のポイントはそこらへんにあるんだなって最近思っています。あなたは自分のコーチにどう教えてもらってますか? |
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渡邊 幹彦 (わたなべみきひこ)
スポーツ整形外科、肩・肘関節外科を専門とし、1990年から2000年まで日本テニス協会医科学委員、2000年シドニー五輪と2004年アテネ五輪で日本代表野球チームのチームドクターとして同行するなど、トップ・アスリートからの信頼も厚い。現在、日本鋼管病院 スポーツ整形外科部長 |
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プロテクター報告 |
| さて、このコラムでも紹介した、テニス肘のために開発されたヘッドの「プロテクター」ですが、渡邊先生のご同僚が2ヶ月ほど実際に使ってみたとのことなので、感想をいただきました。 「W社のラケットから変更した当初は、打球感の違いをかなり感じました。具体的には、乾いた感じが湿った感じになり、爽快感が減少したような印象を持ちました。また、かなり飛びがよく、コントロールがやや難しくなりました。 しかし、4〜5回使用するうちに、ボールがガットに吸い付くような感覚が好きになり、コントロールもなれるうちに楽にとれるようになりました。この「湿った感じ」「吸い付く感じ」が振動を減少させているシステムの性格なのでしょうか。また、振動が肘に響いて痛みが出るようなことはありません。 使っていくうちに、「テニスをらくに楽しめるラケット」と感じています。私のようなレクリエーション・レベルのプレーヤーにはとても適していると思います。」 (by 日本鋼管病院 リハビリテーション科 医学博士 川島敏生先生) |
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