一般的に重いラケットは上級者又は腕力のある方に適しており、軽いラケットは非力な方や初級者に適しています。
ラケット重量を大まかな区分けると【超軽量(245g未満)】、【軽量(245~280g】)、【一般(280g以上)】になり、
テニス人口の約7割が超軽量か軽量のラケットを使用しています。
4~5年前に超軽量のラケットが流行りましたが、現在そのようなモデルは殆ど消滅し、代わって280g以上のラケットを使う方が増えてきました。
■重いラケットの利点■ 速い相手のショット(サーブやストローク)に対して、面を作るだけでボールを押さえられ、相手のショットに打ち負けにくくなります。 軽いラケットよりスウィングすると遠心力が働き、ボールを潰しやすく、重たいボールが打てるようになります。 重いラケットは軽いラケットと比べ大振りできないので、飛びを抑えることができます。 |
■重いラケットの欠点■ 重いので非力な方だとスウィングできず、ボールへの反応が遅れてしまいます。 軽いラケットと比べてボールが飛ばなくなります。 |
■軽いラケットの利点■ 非力な方でも楽にスウィングでき、ラケットの取り回しが良くなります。 |
■軽いラケットの欠点■ 相手の速いショットに対して、自分からスウィングしていかないと、ラケットが弾かれてしまいます。 重たいラケットと比較すると、ボールをヒットした時の振動と衝撃が大きくなります。 |
現行モデルの規格は85~135平方インチの範囲で、一般的にMID (85~95平方インチ) <MIDPLUS (95~103 平方インチ)< OVERSIZE (103~平方インチ)と 表記され、MID~MIDPLUS は中級者から上級者のプレーヤーが、OVERSIZE(よく「デカラケ」と呼ばれる)は初級者から上級者までオールマイティーに使われています。
← 面が小さい | 面が大きい → |
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MID |
MID PLUS |
OVERSIZE |
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適正 (★が多いほど適しています。) |
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上級者 | ★★★ |
★★★ |
★ |
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中級者 | ★ |
★★★ |
★★★ |
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初級者 | ★ |
★★★ |
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特性(利点と欠点) | ||||||
← 振り抜きが良くなる | 振り抜きが悪い → | |||||
← 面の安定性が高い | 面の安定性が悪くなる → | |||||
← スウィートスポットが狭い | スウィートスポットが広い → | |||||
← ボールが飛ばない | 飛びが良い → | |||||
← コントロール性が高い | ||||||
スピンがかけやすい → | ||||||
← フレーム剛性が高い | ||||||
ボレーが楽 → | ||||||
今注目されているフェイスの大きさは100平方inchです。OVERとMIDの利点を兼ね備えているため、このタイプのラケットが各メーカーで増えてきました。 |
標準的なラケットの長さは27inchです。
27inchより長いものを 『長尺ラケット(長ラケ)』と呼び、短い物が『ジュニア・ラケット』になります。
■長ラケの利点■
高い打点からサーブを打つことができます。 遠い球に届き易くなります。 |
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■長ラケの欠点■
体から離れているボールに対しては有利であるが、体の正面に来たボールに対応しにくくなります。 |
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当初は、長ラケと言えば28 inchの"1 inch LONG"が主流でしたが、現在は"0.5 inch LONG"(27.5 inch) や"0.25 inch LONG"(27.25 inch) なども発売されています。
上級者向けラケットは27 inchが主流ですが、長くテニスをやってきた方は、テニスを始めた頃のラケットの長さが27.0 inch のみだったので、使い慣れた長さのラケットを使用し続けているケースが多いことも理由の一つです。
グリップとはラケットを握る部分のことです。
現在、日本で発売されているラケットのグリップの規格は1、2、3、4で、数字が大きいほど太くなります。
グリップを太くするメリットは、手首の稼動域が狭くなり手首の無駄な動きが少なく、安定したストロークを打てるようになることです。 最近はストロークプレーヤーが多くなり、グリップを太くする傾向があります。
逆にグリップを細くすると、手首の稼動域が広くなり、ドロップショットなどの繊細なショットの感覚をつかみやすくなります。そのため、ネットプレーヤーは細めのグリップを選ぶ傾向があります。
初めてラケットを買う場合など、どのグリップ・サイズがいいか悩むと思います。
一般的には、成人の男性は3が一番多く、女性は2を使う方が多いです。
手の大きさもかなり関係してきますので、自分が人より手が大きいと思われる方は太めを、手が小さい方は逆に細めを選ぶと良いと思われます。
それでもやはりグリップ選びに不安を感じている方は、少し細めを選び、オーバーグリップを巻くことによって、太さを調節すると良いと思います。
(注:メーカーによっては「UL2」「 SL3」などの表記をすることがありますが、これはメーカー独自の重さの表記である「UL」「SL」などと、グリップの太さとを一緒に表記したものです。)
ストリングパターンとは通常ストリングの縦糸と横糸の本数のことを指します。
一般的には、ラケットのストリングパターンは16(縦)×19(横)が主流です。
ストリングパターンの細かいラケットは大きく速くスウィングをするハードヒッターでないと
ボールを十分に飛ばすことができないので、中上級者にお勧めです。
小さくゆっくりしたスウィングでボールを打つプレーヤーにはストリングパターンの粗い物がお勧めです。
■粗い利点■ | ■細かい利点■ | ||
ホールド感が高くボールを潰しやすくなる。 |
縦糸と横糸のクロスする数が多くなりクロス部の付加が分散されるので、粗い場合と比較してストリングが切れにくくなる。 |
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■粗い欠点■ | ■細かい欠点■ | ||
細かいパターンのラケットと比較するとストリングが切れやすくなる。 | スウィートスポットが狭くなる。 |
■ | トップヘビー (バランス330mm以上) のラケット | |
ラケット面の頭側に重さを感じるラケットで300g以下のラケットに よく用いられているバランスです。 ラケット重量の軽い物は、速くて重たいボールに対して打ち負けることが多々ありますが、トップに重さを持っていくとスウィングすれば遠心力が働くので打ち負けなくなります。ただボレーのようなとっさの動きに反応しにくくなるので、ストローカー向けのラケットです。 |
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■ | イーブンバランス (310~329mm) のラケット | |
ラケットの中心部に重さを感じるラケットで、ストロークもネットも好きなオールラウンドプレーヤーに適しています。 | ||
■ | トップライト (バランス 310mm以下) のラケット | |
グリップ寄りに重さを感じるラケットで、ボレーなどの瞬時の動きに対応し易くネットプレーヤーに適しています。 |